ＧＷＳ２０４　クラウン　ハイブリッド　ＡＴＦ循環式交換

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ＧＷＳ２０４　クラウン　ハイブリッド　ＡＴＦ循環式交換

施工車両紹介

2018年6月施工車両

豊田市からお越しの　ＧＷＳ２０４　クラウンハイブリッド、電気式ＣＶＴです。

この車両は構造上圧送交換ができない車両になりますのでドレンアウト式での交換で作業します。

オーナー様は敏感で最近加速が鈍くなってきたような気がするとの事。

せっかく交換するならワコーズＡＴＦプレミアムスペックで仕上げたいとのご依頼をいただきました。

今回はストレーナー交換も行います。

使用オイルはアイシンＡＦＷ＋で洗浄後にワコーズＡＴＦプレミアムスペックに入れ替えます。

リフトアップ、ＡＴＦドレンアウト、比色用にビンに採取

距離は９００００キロ。

この手のＦＲハイブリッド車はフルードを交換している車両は非常に少ないです。

プリウス、アクア等のＦＦハイブリッド車のミッションとは構造が別物ですのでフルードが結構汚れて劣化しています。

何台かはアイシンＡＦＷ＋で交換しましたが加速はよくなりますよ。

試乗した感じは普通でこんなものかとしか言えません。

私もプレミアムスペックをＦＲハイブリッドに入れるのは初ですのでどこまで変化するか楽しみです。

とりあえずドレンアウトします。

予想通り真っ黒ですね。

オイルパン取り外し、内部画像。オイルパン底部の摩耗粉の堆積

ミッション内部はさほど汚れていませんね。

しかし小さいオイルパンです。

ストレーナーが大きく見えますね。

オイルパンです。

ほどほどの汚れ具合です。

普通のＡＴ車と比べると優秀ですね。

オイルパン清掃、マグネット清掃

マグネットです。

それなりに鉄粉は蓄積されています。

こいつをキレイにしてやります。

ストレーナー交換。

オイルパン、マグネットをキレイにしてパッキンを新品に交換して組付けます。

１回目の循環式交換

アイシンＡＦＷ＋をトルコン太郎にセットします。

今回は注入器として使います。

ちょっと入れにくい高さに注入口があります。

ドレンアウト分を注入します。

そのままエンジンを始動してもオイルが回らないので診断機を使いライン圧がかかっている事を確認しつつ、電動オイルポンプを駆動させたりしてＡＴＦを循環させ新油と古油馴染ませた後、ドレンアウトします。

フルード内容量が少なめだからか、一回目でそこそこキレイになりました。

２回目の循環式交換

２回目の注入です。

先ほどと同じ手はずでフルードを馴染ませてからドレンアウトします。

そこそこフルードの温度が上がっていますので熱いです。（笑）

先ほどより透明度があがりましたね。

新油に近いです。

仕上げ用フルードを注入

ワコーズＡＴＦプレミアムスペックをトルコン太郎にセットします。

ワコーズＡＴＦ、ＣＶＴＦプレミアムスペックの特徴です。

○滑らかな変速フィーリングと高い動力伝達能力を両立します。
○Full Synthetic Fluid （100%化学合成油）とすることで、優れた耐熱性および酸化安定性を長期間安定して維持します。
○国産ＡＴＦの性能規格である、JASO 1-A-LVに適合しており、安心して使用できます。
○油膜の保持と省燃費性能を両立した処方のため、幅広い車種への対応が可能です。

実際に入れ替えて変速フィーリング、加速感の違いを体感された方は多数いらっしゃいます。
ＡＦＷ＋よりも滑らかな変速と力強い加速に変わります。
低温時から高温時まで安定して油膜を保つことができます。
特に冬場の朝一番の低温時、１速から２速に切り替わるときのタイムラグが感じられなくなります。
超低粘度ですが耐久性も抜群にいいです。
多段式化したＡＴはただでさえ低粘度のＡＴＦを使用しないといけないので、せん断安定性が特に求められます。
プレミアムスペックはせん断安定性が強く、長期にわたって強靭な油膜を保つことができるのでミッションの保護にもつながります。
このせん断安定性が弱いと粘度低下が早まるため、油膜が保てなくなりミッションにダメージがおよびます。

これから車を長く大事に乗られたい方、違いを体感されたい方、ワンランク上の性能を求める方には非常にお勧めのオイルになります。

フルードレベル最終調整

フルードレベルを調整するにあたって手順がありますので診断機で状態をモニタリングします。

指定温度でオーバーフローさせます。

透き通ったオレンジ色になりましたね。

比色用の写真を撮り忘れました！

この写真で最後になります。

試乗して意外とビックリ！

交換前と比べて加速がかなり鋭くなりました。

元々、へたなスポーツカーとゼロヨンやったら勝てちゃう車ですからね。

長期間ミッションの保護ができたら幸いです。

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