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GB2 モビリオ トルコン太郎CVTF(HMMF)圧送交換

名古屋市昭和区からお越しいただきました。

GB2 モビリオ です。

この車両は初期のHMM(ホンダマルチマチック)、CVT搭載車です。

GD1 フィット等、ホンダユーザーさんの悩みの発進時の振動、ジャダーが必ずおこる車両です。

ちゃんとした交換の手はずを踏めばしばらくの間、ジャダーを抑えることができます。(必ず再発します。)

今回の使用オイルはオーナー様持ち込みのHMMF(HMM車専用フルード)になります。

施工後に以下の内容のメールをいただきましたのでそのままペーストさせていただきます。


エムズファクトリー
水野 様

今回は大変お世話になっております。モビリオのHMMF圧送交換、ありがとうございました。

自宅のある昭和区まで30分運転しましたが、ジャダーは消失しており、まずは一安心です。
昨日も申し上げましが、いつもディーラーのHMMF下抜き交換だけでも、とりあえずジャダーは消失していたので、消えるとは思っていました。
しかし、だいたい1年くらいで再発していたので、昨日の圧送HMMFやクーラーラインの汚れを見ると、やはり内部に残っていたスラッジが問題だったのかもしれません。
圧送交換、クーラーライン洗浄、さらにマグネファインフィルター取り付けで、HMMF寿命が延びることを期待しています。
今回は、こちらの思いを水野さんが十分理解され、こちらが思ったような整備を施工していただき、とても感謝しています。
直前にISCVのトラブルもあり、ご迷惑をおかけしましたが、そちらも対応していただき、本当にありがとうございました。


T様、当社を選んでいただき本当にありがとうございました。
また何かございましたぜひ当社にお申し付けください。

走行距離、約100000km。

ディーラーで下抜き交換後、一年ほど走行するとジャダーが再発するようです。

今回は圧送交換にてできるだけミッション内部をキレイにし、スタートクラッチの当たりつけ、仕上げに外付けストレーナーの装着、ホンダディーラー推奨のSOD−1Plusの添加まで行いたいと思います。

まずはドレンアウトします。

予想以上に真っ黒でした。

下抜きでも2サイクルは必ず交換してもらっていたとのことです。

HMMFはスタートクラッチにスラッジが溜らないように洗浄成分が多く配合されているという話を聞いたことがあるので分解した汚れで真っ黒なのかもしれませんね。

ドレンボルトにマグネットがついています。

交換をマメに行っていても鉄粉は多めですね。

軽くふき取ったところです。

ミッション内部はそこそこスラッジが生成されていることが予想できますね。

この手のミッションはストレーナーが容易に交換できる構造ではありません。(オイルパンはありません)

ミッションケースを真っ二つにしてようやく交換ができる構造になっています。

ラジエターに内蔵のオイルのクーラーラインを徹底的に洗浄します。

3回目の洗浄後、排出した洗浄液です。

まだ真っ黒ですね。

スラッジが溜っています。

透明になるまで5回洗浄しました。

解説書には載ってない項目かもしれないので、これまで交換してきたメカニックはやらなかったみたいです。

意外と見落としがちな所ですが簡単に説明すると、ミッションのオイルの冷却通路で内部がメッシュの筒になっています。スラッジが詰まると油路が狭くなり適切な油圧がかからないのでミッションが壊れます。

何台かスラッジが詰まった車両を見たことがあります。

仕上げに洗浄液を排出ししっかりと乾燥させます。

オーナー様持ちこみのHMMFをトルコン太郎にセットします。

20Lを使い徹底的にキレイにします。

新油を注入しエンジンをかけたところです。

全容量に対してそこそこドレンアウトで抜けるので右のクリーナーモニター内のオイルが透き通っていますね。

このまましばらく放置します。

30分放置した後、交換開始です。

先ほどの透き通ったオイルと違い、右の廃油モニター内のオイルが真っ黒になり、ドレンアウトしたビンにためたオイルと同等の色になっていますね。

ミッションの内部が相当汚れているということです。

半分以上は交換が進んでいる所です。

少し写真がボケていますが右の廃油モニター内のオイルが透き通ってきていますね。

一回目の交換が終了しました。

右のクリーナーモニター内のオイルがすっきりキレイになりました。

左の新油モニター内のHMMFと比べると少し濁っている程度ですね。

ここで一度目のスタートクラッチの当たりつけをします。

当たりつけは新油をクラッチになじませる作業ということになっています。

今回の目的はクラッチ間に溜っているスラッジを取り払う目的で行います。

当たりつけはストールテストと同じですのでエンジン、ミッション共にに負荷がかかりますので必要以上に行ってはいけません。

当たりつけ後に再度エンジンをかけ、しばらく放置した後に二回目の圧送交換を行います。

右のクリーナーモニター内のオイルに色味の変化はあまりないのですがクラッチの粉が浮き出してかなり濁っています。

頑張っても写真には写りませんでした。

二回目の交換開始です。

二回目の交換が半分以上進んでいる所です。

右のクリーナーモニター内のオイルがかなり新油に近づいてきました。

あと少しで交換終了です。

文句ないまでに廃油がキレイになってますね。

これで浮き出してきたクラッチの粉などがほぼ排出されると思います。

交換終了後に15分ほど放置した後です。

左の新油モニター内のHMMFと遜色ないまでの色味になりました。

右のクリーナーモニター内のオイルの濁りもまったくと言っていいほどなくなりました。

ゲージ付き車ですのでホースを外す際に比色用にビンに採取します。

ホースから流れ出ているフルードがすごくキレイですね。

ビンにためると色味が大分赤く見えますね。

交換前にオーナー様と打ち合わせさせていただいて装着が決定したマグネファインを装着します。

このフィルターは優れもので、入口にまず強力なマグネットがあり鉄粉をキャッチ。

その後フィルターで濾過され出口から出ます。

純正のストレーナーが60ミクロンほどに対してマグネファインは3ミクロンまで濾過できるそうです。

これでフルードの寿命が延びることが期待できます。

万が一、フィルターが詰まってもリリーフバルブがついているというのも安心ですね。

取付が可能な車種はフルードクーラーラインのホースがある車両のみになります。

クーラーラインのフィード側(吐出)からラジエターに入る手前に取り付けました。

これでラジエターのクーラー内部に汚れが溜ることはなくなるでしょう。

万が一、腹下を擦っても絶対に干渉しない所にしっかりと取り付けます。

仕上げにオーナー様持ち込みのSOD−1を添加します。

スタートクラッチ付きのHMM搭載車には大変評判がよろしいようです。

注入後、当たりつけとフルードレベル調整、学習値リセットを行い作業終了です。

比色です。

左から新油、交換後のミッション内のオイル、最初にドレンアウトしたオイル、クーラーラインの3回目の洗浄後排出した汚れです。

20Lを使用したHMM完全リフレッシュが終了しました。

ここまでやったらいつまでジャダーの抑制ができるのか楽しみです。

試運転でわざと急な上り坂で停止後に発進してみるとジャダーは一切ありません。

オーナー様も交換直後はジャダーが収まるのは想定内でした。

いつまで抑制できるのかを楽しみにされていました。

次回の交換もぜひ当社でよろしくお願い致します。


ATF交換 CVTF交換トルコン太郎 による圧送交換は トルコン太郎設置店 愛知県 豊明市 M’s Factory にお任せください!!

 
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